シンポジウム「災害リスクの見える化~防災DXの可能性と活用に向けて~」を開催しました

当学会は、2022年8月31日(水)シンポジウム「災害リスクの見える化~防災DXの可能性と活用に向けて~」を開催しました(事務局:株式会社オリエンタルコンサルタンツ)。自治体職員や防災に携わる方々を中心として、定員300名を超える方にご参加頂き、迫りくる地震災害や、激甚化・頻発化する風水害に対する取組みへの意識の高さが確認されました。
なお、定員オーバーで入室できなかった方々も多々いらっしゃることと存じます。当日の様子につきまして、以下みらクルTV – YouTubeに公開されておりますのでご視聴いただければ幸いです。

■開催趣旨
「災害リスクの見える化」とそれを踏まえた「対策の自分事化」について、DX の取組みを含め多面的に話題提供を行い、自助・共助・公助の観点から、より実効性のある防災対策の知識を深めることを目的に実施されました。

■シンポジウム内容
市川宏雄 日本危機管理防災学会会長による開会挨拶の後、第Ⅰ部では、5名の方から報告がありました。
・報告① 趣旨説明 中林一樹 東京都立大学名誉教授
・報告② 激甚化する災害への対応 榊󠄀真一 内閣府政策統括官(防災担当)
・報告③ 新しい東京の被害想定~都民一人ひとりが被害想定を活用し、日頃から備えるための「見える化」~ 原田智総 東京都危機管理監
・報告④ 被害想定から「災害状況像」の想定へ~自分の防災課題の可視化~
 加藤孝明 東京大学生産技術研究所教授・東京大学社会科学研究所特任教授
・報告⑤ 日常生活をすばやく取り戻すための自分と家族の強化-被害想定からデータを読み解く- 平田京子 日本女子大学教授
そして第Ⅱ部では、第Ⅰ部の話題提供を踏まえ、中林一樹 東京都立大学名誉教授をコーディネーター、3名の方をパネリストとして、
「①被害想定の正しい理解に向けた現状の問題・課題(住民・企業にとって)」、
「②被害想定の正しい理解に向けた現状の問題・課題(都道府県・市区町村にとって)」、
「③防災DX化を取り入れたリスクコミュニケーションのあり方について」の3つを論点に、パネルディスカッションが行われました。
・コーディネーター 中林一樹 東京都立大学名誉教授
・パネリスト 芝崎晴彦 東京都総務局防災計画担当部長
・パネリスト 平田京子 日本女子大学教授
・パネリスト 中尾 毅 株式会社オリエンタルコンサルタンツ執行役員・防災事業部長
コーディネーターより、災害リスクの見える化により被害を軽減するには、映像等による「視覚的見える化(定量的)」だけでなく、災害シナリオ等による「認識的見える化(定性的)」が有力な方法であると総括されました。
最後に、野崎秀則 株式会社オリエンタルコンサルタンツ代表取締役社長の挨拶で閉会いたしました。

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